行革110番 レポートNO.29
          2003.1.21. 行革110番 後藤雄一

      
交通局の無料乗車証9000枚     
            
<監査請求>

<概要>
  交通局は、都バス・都営地下鉄・都電の無料乗車証を以下のごとく合計で8920枚を
配付している。また、平成14年9月30日までは、議員待遇者に対し、121枚を配付して
いた。以下、項目ごとに説明する。
1) 交通局職務乗車証を計8438枚について。
 (配布先)
   特別職(局長・・1枚、再雇用職員・・700枚、非常勤職員・・50枚)・
   一般職(正規職員・・7453枚、再任用職員・・225枚、臨時的任用職員・・9枚)
 (違法・不当理由)
   1. 他局職員が、都バス等の交通局が経営している交通機関を利用しても、
     職務上の交通費は「旅行命令簿」で精算し、通勤上は通勤手当で処理している。
   2. 交通局局職員も上記のごとく他局と同じように、職務上の交通費は
    「旅行命令簿」で精算し、通勤上は通勤手当で支給すれば良いのであり、
     現状の全員に都バス・都営地下鉄・都電のフリーパス配付は、私的利用が
     可能となり、利益供与にほかならない。
   3. 上記のごとく利益供与になることを承知で本件職務乗車証を作成し、
    配付していることは裁量の逸脱に当たり違法である。

2)交通局業務乗車証を計415枚について。
 (配布先)
   
派遣職員(東京都地下鉄建設株式会社、東京トラフィック株式会社、
   (株)ゆりかもめ、東京臨海鉄道(株)に289枚、警視庁に71枚、
   (財)東京都交通局協力会に55枚に、交通局業務乗車証を計415枚。
 (違法・不当理由)
   1. 本件業務乗車証は、東京都とは別会社・組織に配付されたものであり、
    利益供与にほかならない。
   2. 特に、派遣職員に配付されている本件業務乗車証は「派遣職員本人」が
    対象であり、派遣先での職務・通勤手当等は派遣先から支払われるものである
    以上、交通局は派遣職員が本件乗車証を私的に利用することを承知で配付して
    おり、利益供与は明白でる。
   3. また、(財)東京都交通協力会に配付している本件業務乗車証であるが、
    協力会職員が職務で駅構内に入出する際は「本件業務乗車証」は必要ない
    という。
     つまり。協力会は別組織である以上、本件業務乗車証の配付も利益供与で
    ある。
   4. 上記のごとく利益供与になることを承知で本件業務乗車証を作成し、配付して
    いることは裁量の逸脱に当たり違法である。

3)東京都交通局モニター乗車票67枚について。
 (配布先、及び、違法・不当理由)
  1. 本件モニターの資格要件をみると、
   『モニターは、局を定年退職または勧奨退職した者(引き続き局の再任用職員又は
    再雇用職員となった者を除く)で次のいずれにも該当するもの又は局長が特に
    認める者のうちから局長が委嘱する。
    (1)モニターを希望するもの。
    (2)永年勤続表彰を受けた者』
    モニター期間は、退職した翌年度1年間とし、再任は認めない。』
    となっている。
   2. 上記のとおり、交通局モニター乗車証を受ける「交通局モニター」とは、 
    『交通局を退職し、在職中、永年勤続表彰を受けた者で、モニターを希望する
    もの、その上、退職から1年とされている。
     つまり、ご苦労様乗車証!である。
   3. 平成10年3月31日までは、「永年勤続者優待乗車証」という名称で使われて
    いたものを、名称変更したものだ。
   4. モニター回答率が17%というから、局退職者への優遇策、組合への対応の
    証明であり、利益供与は明白である。
5. 上記のごとく利益供与になることを承知で本件モニター乗車証を作成し、
    配付していることは裁量の逸脱に当たり違法である。

4)平成14年9月30日まで、議員待遇者に対し「都営交通全線優待乗車証」121枚について。
 (配布先、及び、違法・不当理由)
  1. 議員待遇者とは、元都議である。
  2. 元都議への「都営全線優待乗車証」の配付は利益供与にほかならず、裁量の
   逸脱にあり違法ある。

<措置請求内容>
1)本件全て無料乗車証の制度を「即刻廃止」し、回収すること。
2)乗車証作成にかかった費用を全額返還すること。
3)利用額が算定不能の為、本件損害額は100万円とする。

マスコミ各位に御報告します。

  連絡先   行革110番 後藤雄一
    都議会控室・・5320-7281
    自宅・・5300-8457


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