行革110番 レポート No.81
                   2005.11.29. 行革110番 後藤雄一

           
式根島・港湾工事
        刑事告発しました

    
<告発の趣旨>
1. 
被告発人Aは担当監督員として、同Bは主任監督員として、東京都が発注
 した伊豆七島式根島での「平成16年野伏港-4.5m泊地整備及びその他工事」  
 (以下「本件工事」という)の監督員を務めた人物
被告発人C建設本件工事
 業者である。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・証拠No.1. No2.
2.  被告発人等は、本件工事完了写真をねつ造し、被告発人C建設はねつ造し
た工事完了写真を添付した工事完了届けを提出し、被告発人A、同Bはそれを受
 領・保管し、東京都に本件工事完了の報告をした。
3. 東京都は被告発人A、同Bの本件工事完了報告に基づき、平成16年年12月8日に
 
架空工事代金9,471,000円を含む金73,874,500円(後期代金)を被告発人C建設
 支払った。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・証拠No3 No.4.
4. 被告発人等の行為は、
東京都に「契約書通り工事完了した」と誤信させ、
 払い命令を出させ支払いを持って金員を詐取したものである、と思料する。
5. よって、法律の罰則規定に則り、厳正に処罰するよう求める。

<ねつ造・詐取の経緯>
1. 東京都は平成16年6月22日「平成16年野伏漁港-4.5M泊地整備およびそ
の他工事」を被告発人C建設と契約した。
・・・・・・・・・・・証拠No5.
2. 本件契約内容は、15年度に行われた野伏漁港拡幅工事に浚渫した砂混じり  
 の岩塊「約10,000?」、および、港内にあるテトラポットの土台である中詰め
 石(以下「本件中詰め石」という)を撤去し、
野伏漁港から「10Km」離れた
 地点に海洋投棄する仕様書
であった。
3. しかし
実際は野伏漁港から「数百メートル〜1km」ほどしか離れていな
 い海上に投棄した

4. 告発人が本件工事完了届を入手し調べると、「岩塊運搬・処分工(海上処分) 
 立会者 : A」と書かれ写真を含め7枚あり、
投棄地点が、野伏漁港から「10Km」
 はなれた地点に海洋投棄した、とする証拠写真が存在
した。
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・証拠No.6
 (1) 岩塊運搬状況(早島沖)、岩塊海上投入場所到着(10km以遠)と書かれた写真  
  のバックには新島の観光名所「新島-白ママ層」が写っており、これらの
  写真が10km先で撮影されたことを証明している。
 (2)「投入場所確認(GPS)」と書かれ写真には、
被告発人Aが東京都のヘルメッ
トをかぶり投棄船の操舵室でGPS(位置表示装置)を指差している。

 (3) 海洋地図にはピンクで野伏漁港から10km先の投棄地点が明確に記され
ている。
5. 一方、被告発人Aは平成16年7月8日付けで投棄地点を10km から式根島
 インジー地先に
変更するという「指示書」を被告発人C建設に送付してい
 る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・証拠No.6
6. そして、被告発人C建設は、上記指示書に基づき下田海上保安本部に投棄場
 所の
変更届けを提出している。・・・・・・・・・・・・・・・・証拠No.7.
7. 東京都では、工事完了届けを基に監督員が工事完了を確認し、代金を支払う 
 システムになっている。
8. しかし、港湾局で発注する伊豆七島の工事は、東京都から離れており、また、
 組織の関係で「工事監督員」を大島支庁に委任しており、工事完了届け等は
 大島支庁で保管することになっている。
9.  被告発人等は上記工事発注、支払等のシステムを悪用し、被告発人C建
 設は「本件工事完了届け」を被告発人A、同Bに提出し、被告発人等は工事 
 完了届けの写真をもって工事完了を認め、東京都に工事完了を報告している。 
10. 本件工事完了写真に上記4記載の通り被告発人Aが東京都のヘルメットを
 かぶり、自ら投棄に立ち会い、投棄地点を確認したことする写真が1枚が存
 在することに関し、被告発人Aは「予定していた10km の海上で本件工事業
 者が事前に撮影したものが入っていた」、と東京都に説明しているという。
11. しかし、上記5に記載した通り、被告発人A、同Bは指示書を被告発人C
 建設に送付し、上記6に記載の通り、被告発人C建設は指示書に基づき下田
 海上保安本部に変更届けを提出しているのであるから、被告発人等は当初の
 契約仕様書の投棄地点(10Km先)が変更になったことを認識していたのである
 から、
工事完了写真を間違って提出することは絶対に考えられない
12. また、本件工事完了写真の提出先、確認、保存は被告発人A、同Bが担当
 しており、仮に被告発人C建設が間違って工事完了写真を提出しても間違い
 を指摘し、差し替えさせることができたはずである。
13.  被告発人A、同Bは指示書を被告発人C建設に送付した際、工事変更手
 続きを怠り、工事代金を減額しなければならなかったことについて、変更が
 軽微もであったので報告を怠ったと東京都に対し説明していると言うが、本
 件工事完了写真を保管し、東京都に事実に違った写真をもって工事完了の報
 告をしているのは、写真はねつ造されたものであり、被告発人C建設と共謀
 していたことを証明するものと思料する。
14. 
よって、本件工事完了写真は被告人等が工事代金を詐取する目的でねつ造
 し提出、保管・確認・報告したものであり、被告発人A、同Bを詐欺および
 ほう助、同C建設を詐欺で告発するものである

15. 告発人が東京都に監査請求を出したところ、東京都は被告発人C建設
 より
9,417,000円を返還させた。・・・・・・・・・・・・・・・・・証拠.No.8
16. しかし、告発人は工事代金を返還しても上記理由で、刑事責任は免れない 
 ものと思料する

17. 平成17年3月31日、東京都は本件に関連し以下の理由で、
被告発人Aを
 戒告、同Bを減給10分の1、1か月懲戒処分
にしている。
  (1)設計変更の手続きを行わなかった。
  (2)工事記録写真の訂正の指示をしなかった。
 (3)被告発人Aは被告発人C建設から毛布を1回、同Bは、同組合から
   タタキ(魚のすり身)を2回、被告発人C建設から岩のりを1回、毛布を2
回受領した。・・・・・・・・・・・・・・証拠.No.9.
18. しかし、 設計変更手続きを怠り、事実と違う工事記録写真であることを認
 識し、受領・保管、そして、東京都に虚偽の報告をし、本件工事業者に9,471,000
 円の不正な支払をおこなっているにもかかわらず、この
東京都の処分は処分
 といえるものではない。

19. 告発人は、平成16年から平成17年7月に行われた「本件工事業者と東京
都大島支庁の工事契約」を表にし、落札率をもとめた。・・・・・証拠.No.10
  式根島の工事・・・・4件・・落札率・・96.92%
新島の工事・・・・・7件・・落札率・・97.80%・・・・・証拠.No.11
 港湾局発注の港湾工事も同様である。
20. よって、本件告発状を提出する。

証拠の提出
No.1・・作成監督員の通知ニついて・・・東京都大島支庁作成
No.2・・工事契約書・・東京都作成
No.3・・本件支出命令書(初回分)・・東京都作成
No.4・・本件支出命令書(残額)・・東京都作成
No.5・・「岩塊運搬・処分工(海上処分) 立会者 : Aと書かれた写真
No.6・・指示書・・・被告発人A作成
No.7・・変更届け・・被告発人C建設作成
No.8・・納入通知書・・東京都作成
No.9・・職員の懲戒処分について / 2ページ目が本件部分・・東京都作成
No.10・・新島・式根島・神津島の大島支庁発注落札率表・・告発人作成
No.11・・大島支庁発注本件工事業者/落札率表・・・・・・・告発人作成






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